
イーサリアム(ETH)はオワコン?本当にそうなのか、特徴と将来性・今後について解説!

プロトレーダー Trader Zのイチ押しポイント!
- イーサリアムは世界のコンピューターを目指すというビジョンのもと生まれた仮想通貨
- 最大の特徴はスマートコントラクトと呼ばれる、契約を自動で実行できるシステムを組めること
- スマートコントラクトのおかげでDeFi(分散型金融)などが登場し、仲介業者なしで取引できる状態になった
- 誰でも独自トークンを発行できたり、NFTを発行できたりするERC規格が人気を爆発させた
- ERC-20規格のトークンが登場したことにより、ICOが流行って投機的な熱狂を呼んだ
- ERC-721、1155規格の登場により、音楽や絵画などを唯一無二の資産にできるNFTが登場した
- PoWからPoSに移行し、取引速度アップや消費電力・手数料の削減などにも注力している
- イーサリアム(ETH)を購入するなら手数料がもらえるbitbankがおすすめ
Trader Zイーサリアムは、NFTやスマートコントラクトなど、ブロックチェーンの新たなユースケースを生み出した仮想通貨です。



しかし、ガス代の影響やレイヤー2の登場によりどんどん需要が減っていると思われています。
しかし、元々のブロックチェーンの思想である分散性に関しては、他のどのセカンドレイヤーよりもあると言えます。思想かスケーラビリティどちらで考えるかによってオワコンかどうか決まってくるのではないでしょうか?
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Trader Z
ディーリングアドバイザー
世界第3位の仮想通貨取引所であるMEXCのトレーダーランキングにおいて、常に上位にランキングされる世界有数のトレーダー。
2024年10月には1,229,864,919.71USDT(日本円に換算して 1920 億円)の取引を行い、第1位となる。2024年12月にGFA Capital社が行う暗号資産ディーリング業務のアドバイザーに就任。


監修 Trader Z
ディーリングアドバイザー
世界第3位の仮想通貨取引所であるMEXCのトレーダーランキングにおいて、常に上位にランキングされる世界有数のトレーダー。
2024年10月には1,229,864,919.71USDT(日本円に換算して 1920 億円)の取引を行い、第1位となる。2024年12月にGFA Capital社が行う暗号資産ディーリング業務のアドバイザーに就任。
イーサリアム(ETH)とは?
イーサリアムは、従来の「送金に特化した仮想通貨」という概念から一歩先へ進んだ基盤を提供している点が特徴です。
単にトークンを送受信するだけでなく、複雑な契約条件を自動的に執行するスマートコントラクトを備えているため、金融サービスやゲーム、アート市場など多様な分野での応用が進んでいます。
2015年に正式運用が始まった当初は「ビットコインの次に生まれた暗号資産」として紹介されることが多かったのですが、着実にエコシステムを築き上げるなかで、技術的にも経済圏的にも独自の存在感を確立しました。
「世界のコンピュータ(World Computer)」を目指すというビジョンのもと、世界中のノードが同一のプログラムを実行し、その結果を検証する仕組みを備えています。
そのため、中央管理者がいなくてもシステムが稼働しつづけ、改ざん耐性や透明性の高いアプリケーションを提供できる点がイーサリアムの大きな魅力です。
イーサリアム(ETH)の基本特徴
スマートコントラクトの概要
イーサリアムの革新的な要素として最も重要といわれるのがスマートコントラクトです。
これは事前に設定した条件を満たすと、自動的に契約を執行する仕組みを意味します。
たとえば複数人で資金をプールし、目的を達成した場合にだけ資金を分配するといったロジックをコード化でき、これを中央管理者不在のまま実行可能です。
信用リスクの低減を目指すケースや、将来的に仲介業者のコストを削減したいプロジェクトにおいて活用されることが多いです。
スマートコントラクトはプログラムとして書かれているため、従来の紙ベースや人の手による承認と比べて明確にルールが可視化されるメリットがあります。
一方で、そのロジックにバグや脆弱性が存在すると取り返しのつかない損害を被る可能性も否定できません。
The DAO事件でのハッキング例が示すように、スマートコントラクトの設計や監査の重要性が強く認識されるきっかけにもなりました。
EVM(Ethereum Virtual Machine)とプログラミング
イーサリアムではEthereum Virtual Machine(EVM)上であらゆる計算処理を行います。
これはチューリング完全と呼ばれる性質をもち、複雑なアルゴリズムやロジックでも理論的にはほぼ無限に実行できます。
開発者はSolidityやVyperといった専用言語を使ってスマートコントラクトを作り、EVMで実行・検証されることでブロックチェーン上にその結果が書き込まれます。
ブロックチェーン上のすべてのノードがこの計算結果を共有する仕組みのため、不正な取引や改ざんがあった場合は多数派のノードが拒否し、整合性を維持します。
EVM環境はイーサリアムの心臓部といえますが、演算の自由度が高いぶん、取引手数料(ガス代)がかさみやすいという課題があります。
運営側ではEIP-1559の導入やPoS移行、さらにシャーディングなどのアップデートによって解決を図ってきましたが、利用者が増加すれば再びガス代が高騰する懸念は残ります。
トークン規格(ERC-20・ERC-721など)
イーサリアムが大きく普及する要因となったのが、誰でも独自トークンを簡単に発行できる「ERC-20規格」の存在です。
2017年のICOブームでは、この規格を用いたスタートアップやプロジェクトが一斉に資金調達を行い、結果的に大量のトークンがイーサリアムのネットワーク上に誕生しました。
これによって投機的な熱狂が生まれたという見方もありますが、同時に多くの開発者と投資家がイーサリアムを知るきっかけにもなりました。
その後は「ERC-721」に代表されるNFT(非代替性トークン)の概念が広がり、画像や音楽、ゲームアイテムなどをブロックチェーン上で唯一無二の資産として扱えるようになりました。
複数の規格が乱立することで技術の進歩は加速しますが、それぞれの互換性や安全性を確保するために多くの開発者コミュニティが検証と改善を繰り返しています。
イーサリアム(ETH)が有名になった理由
ICOブームとエコシステム拡大
ビットコインは価値保存や決済手段としての使われ方が注目されてきましたが、イーサリアムはプラットフォームという特性から、独自のトークンを発行しやすい環境を提供しました。
2017年前後は「ICO」という資金調達手法が急激に広がり、テック系スタートアップやブロックチェーン関連の新興企業がこぞってICOを実施し、数十億円規模の調達に成功した事例もあります。
ただし詐欺まがいのプロジェクトも混在していたため、規制当局が後からルールづくりに動くなど、一時期の熱狂は沈静化しました。
それでもこのブームは多くの事業者に「イーサリアムを使えば手軽にトークンエコノミーを構築できる」という認識を広め、エコシステム全体を大きく押し上げました。
NFT・DeFiの盛り上がり
ICOブームの次にイーサリアムの名をさらに轟かせたのが、NFTやDeFiの台頭です。
NFT市場ではデジタルアートやコレクションアイテムが高額で取引される事例が相次ぎ、メディアでも大きく取り上げられました。
OpenSeaやRaribleといったNFT専用のプラットフォームが普及し、著名アーティストやブランドがNFTを発行する流れも加速しています。
一方、DeFi(分散型金融)は銀行や証券会社などの intermediaries(仲介者)を介さず、スマートコントラクトで金融サービスを提供するプロダクトです。
AaveやUniswap、Compoundといったプロトコルがユーザー同士の貸借やトークン交換を自動化し、誰でも簡単に金融取引へアクセスできる環境を整えました。
こうしたサービスの大半がイーサリアムを基盤としているため、ネットワーク価値も急速に上昇し、仮想通貨業界外の投資家をも惹きつける形になっています。
イーサリアム(ETH)の活用事例
DeFi(分散型金融)
イーサリアムが誇る代表的なユースケースとして真っ先に挙がるのがDeFiです。
そこではスマートコントラクトが銀行や取引所の役割を一部肩代わりし、ユーザー同士の資金移動や貸し借りを自動で処理します。
利子や手数料収入を得る仕組みが契約コードに組み込まれているため、伝統的な金融機関と比べると、ユーザーが24時間いつでも取引や融資を行いやすい形になっている点が特徴です。
ただし、プログラムに欠陥や脆弱性があった場合には資金流出が起きるリスクを伴うため、事前監査や利用者の注意が不可欠です。
NFT・ゲーム・メタバース
NFTを利用したブロックチェーンゲームでは、ゲーム内のアイテムやキャラクターがプレイヤーの資産として確立されるため、レアアイテムが現実通貨に相当する価値を持つことがあります。
CryptoKittiesが一躍話題になった頃はネットワークが混雑してしまった歴史もありますが、その後は大規模なブロックチェーンゲームが登場し、メタバース空間と連動する事例も増えました。
The SandboxやDecentralandなどでは土地のNFTを売買し、ユーザーがバーチャル世界でイベントを開催するなど、ゲームとコミュニティ運営の境界が曖昧になっています。
DAO(分散型自律組織)
イーサリアムのスマートコントラクトを応用すると、中央に管理者を置かずに組織を運営するDAOを形成できます。
運営方針を投票で決定し、資金はコントラクトの管理下に置かれるため、組織の透明性が高いところが注目されています。The DAO事件では大きなハッキング被害が発生しましたが、その後も多数のプロジェクトがDAO形態によるガバナンスを導入し、コミュニティ主導で開発・運営を進める事例が一般化しました。
コードによる自動執行が組織ルールとして機能するため、国境をまたぐ分散型チームにとっては便利な仕組みといわれています。
イーサリアム(ETH)の注目ニュース・事件
The DAO事件(2016年)
The DAOは分散型投資ファンドを構想し、投資家の資金を集めると同時に自動化された運用を行うという先端的プロジェクトでした。
しかし、スマートコントラクト上のバグを突いたハッカーにより、約15%の資金が奪われる事件に発展しました。
事態を重く見たコミュニティはハードフォークを実施して被害を事実上巻き戻す選択を取り、多数派がフォーク後のイーサリアムを使用した一方、フォークに反対して旧チェーンを続行したグループはEthereum Classic(ETC)として独立しました。
この騒動は「ブロックチェーンの不可逆性を人為的に覆すのは是か非か」という議論を巻き起こし、その後のコミュニティの分裂や開発方針に大きな影響を与えました。
PoS移行(The Merge)と主要アップグレード
イーサリアムは2022年9月にThe Mergeと呼ばれる大規模なアップグレードを経て、マイニングベースのProof of Work(PoW)からステーキングベースのProof of Stake(PoS)へ移行しました。
これによって電力消費が大幅に削減され、持続可能性の観点でも一歩前進したと評価されています。
2023年にはShanghai(Shapella)アップグレードにより、ステーキングしていたETHを引き出す機能が解放されました。
今後はシャーディング技術やレイヤー2ソリューションとの連携によって、スケーラビリティの向上が引き続き進められる見通しです。
2024~2025年の最新動向
2016年以降、暗号資産業界全体が徐々に規制の枠組みに取り込まれはじめ、取引所のライセンス制度やKYCの徹底が求められるようになりました。
近年は欧米でのETF承認に対する期待感が高まり、機関投資家が本格参入するタイミングとして注目されています。
企業導入の面では、サプライチェーンやNFTのカスタマイズによるブランド保護など、多様な実証実験が進められており、成果次第では一般の大企業もブロックチェーンをコアシステムに組み込む可能性があります。
レイヤー2技術が普及すれば、高額だったガス代や処理速度の問題が大幅に改善されるため、ユーザー層がさらに拡大するとの見方もあります。
イーサリアム(ETH)を取り巻くリスクと課題
ガス代高騰
イーサリアムではトランザクションを行うときにガスと呼ばれる手数料が必要です。
DeFiやNFT取引が急増するとネットワークの混雑でガス代が高止まりし、小口取引では手数料が実質的な障壁となるケースがあります。
2021年のLondonアップグレード(EIP-1559)ではガス代の一部をバーン(焼却)する仕組みが導入され、ETHの供給量に影響を与える一方で、実際の利用者が負担するコストを抜本的に抑えるまでには至っていません。
レイヤー2ソリューションやシャーディングが普及すれば混雑が緩和されるかもしれませんが、開発段階の技術が多いため、本格的な解決にはもう少し時間がかかりそうです。
スケーラビリティとセキュリティの両立
イーサリアムのコミュニティは、より多くのユーザーが安全に使える環境を整えたいと考えています。
しかし、オンチェーン処理を増やすほどデータ量や検証作業が膨大になり、通信遅延やセキュリティリスクの増加が懸念されるのも事実です。
レイヤー2技術はメインチェーン上の取引数を減らしつつ、結論(ブロックのハッシュなど)だけを定期的にメインチェーンへ書き込むことでスケーラビリティを確保しようという発想です。
ただし、新しい技術が登場するたびに検証や開発期間が必要となり、そこにバグや抜け道がないか見極めるセキュリティ監査も重要になります。
急激に実装を進めると、The DAO事件のような大規模ハッキングにつながるリスクがあるため、コミュニティ全体の合意形成が欠かせません。
イーサリアム(ETH)の将来性・今後の展望
レイヤー2ソリューションの拡大
イーサリアムコミュニティは、処理能力不足とガス代高騰を解消するためにレイヤー2技術の実装を進めています。
具体的には、ArbitrumやOptimismなどのロールアップ手法を活用し、数千件以上の取引をひとまとめにしてイーサリアム主チェーンに書き込む形を取ります。
こうしたアプローチが一般化すれば、分散型アプリケーションでの取引コストや待ち時間が緩和されるかもしれません。
DeFiやNFT市場のさらなる拡大に向けて、レイヤー2の成熟度が大きなカギを握ると考えられています。
企業利用・規制動向
金融やサプライチェーンといったビジネス分野での導入例も増えており、大手IT企業や製造業が自社システムにイーサリアムを取り入れるケースも見られます。
ブロックチェーン技術は情報の改ざん耐性や透明性を確保できるため、食品の生産履歴管理や高額商品の真贋確認など、信頼性が重要となる領域で活用の余地があります。
さらに世界各国の規制当局が暗号資産をどのように扱うか検討しており、ETFなどの上場投資信託を通じて機関投資家が参入しやすくなる可能性もあります。
規制や法整備の進み方によっては、安定した取引環境が整い、より多くの企業がイーサリアムの技術を活用する未来が考えられます。
イーサリアム(ETH)まとめ
イーサリアムはビットコインとは異なる「世界コンピュータ」としての設計思想のもと、スマートコントラクトや独自トークンのエコシステムを築き上げてきました。
2017年のICOブームやNFT・DeFiの隆盛によって急速に知名度を高め、2022年にPoSへ移行するなど、技術面でも大きな変革を遂げつつあります。
ガス代の高騰やセキュリティ上のリスクをはじめとして依然として課題は多いものの、レイヤー2ソリューションやシャーディングによる改善が進めば、多くの利用者が負担なくブロックチェーンを活用できる時代が来るかもしれません。
暗号資産の売買や投資には価格変動を伴うため、リスク管理は避けて通れません。
イーサリアムについては、特に技術動向の変化が早い点を踏まえ、最新のアップグレードやコミュニティの議論を追いかけながら利用や投資を検討することが重要です。
長期的には金融・ゲーム・芸術分野など多面的な展開が期待されており、ブロックチェーン技術の発展を牽引する存在であり続ける可能性があります。

