ビットコイン(BTC)の空売り(ショート)とは?やり方・リスク・対応取引所を解説

ビットコイン(BTC)の空売り(ショート)とは、保有していないビットコインを「売り」から始め、価格が下がったところで「買い戻す」ことで差額を利益として得る取引手法です。上昇相場で利益を狙う現物取引とは異なり、下落局面でも収益チャンスを生みだせるのが特徴です。

ビットコインのように値動きの大きい暗号資産市場では、この空売り戦略が注目を集めています。特に相場が不安定な状況では、空売りを活用することで柔軟に利益を狙うことが可能になります。

本記事では、ビットコインの空売りの基本的な仕組みや初め方、対応している取引所、メリット・リスク、注意点などを分かりやすく解説します。

Trader Z
ディーリングアドバイザー

世界第3位の仮想通貨取引所であるMEXCのトレーダーランキングにおいて、常に上位にランキングされる世界有数のトレーダー。
2024年10月には1,229,864,919.71USDT(日本円に換算して 1920 億円)の取引を行い、第1位となる。2024年12月にGFA Capital社が行う暗号資産ディーリング業務のアドバイザーに就任。

監修 Trader Z
ディーリングアドバイザー

世界第3位の仮想通貨取引所であるMEXCのトレーダーランキングにおいて、常に上位にランキングされる世界有数のトレーダー。
2024年10月には1,229,864,919.71USDT(日本円に換算して 1920 億円)の取引を行い、第1位となる。2024年12月にGFA Capital社が行う暗号資産ディーリング業務のアドバイザーに就任。

本記事の概要
  • ビットコインの空売りとは、保有していないビットコインを「売り」から始め、価格が下がったときに「買い戻す」ことで差額を利益とする方法
  • 空売りは暗号資産FX対応の取引所のみで利用可能で、現物取引所では利用できない
  • GMOコインでは初心者でも簡単に空売りを始めることができ、送金手数料無料で海外取引所との連携も可能
  • 空売りは、相場の反発で損失が膨らむリスクや証拠金不足によるロスカットに注意が必要
  • 始める前には本人確認やリスクへの理解が不可欠で、事前に取引所の対応状況や条件を確認しておくことが重要
目次

ビットコイン(BTC)の空売りはどこでできる?

ビットコイン(BTC)の空売りはどこでできる?
  • 暗号資産FX対応の取引所のみでできる
  • 現物の取引所や販売所では空売りできない

暗号資産FX対応の取引所のみでできる

ビットコイン(BTC)の空売り(ショート)を行うには、通常の現物取引ではなく「暗号資産FX(レバレッジ取引)」に対応している取引所を利用する必要があります。

現物取引では「買って売る」ことしかできませんが、暗号資産FXでは「売りから入る」ことが可能になります。具体的には、以下のような取引所が空売りに対応しています。

  • GMOコイン
  • bitbank
  • SBI VC トレード

現物の取引所や販売所では空売りできない

現物取引所や販売所形式のサービスでは、暗号資産を「買って保有する」ことを目的としており、空売りのようなトレード手法には対応していません。

これらの取引環境では、価格が下がる局面で利益を得るための「売りから入る」取引ができないため、下落相場では積極的に利益を狙いたいと考えている人にとっては物足りなく感じるかもしれません。

空売りを行うには、レバレッジ取引に対応した取引所で口座を開設し、必要な証拠金を用意したうえで本人確認やリスク同意などの手続きを完了する必要があります。

ビットコイン(BTC)の空売り(ショート)のやり方

ビットコインの空売りを行うには、まず対応している取引所での口座開設が必要です。ここでは、初心者でも扱いやすいGMOコインを例に手順を説明します。

STEP

GMOコインで口座開設を本人確認を行う

まず、GMOコインの公式サイトから無料で口座開設を行いましょう。登録にはメールアドレスと電話番号の確認が必要です。登録が完了したら、マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類を提出し、本人確認手続きを進めます。

本人確認が承認されると、正式に口座が開設されGMOコインのサービスが利用できるようになります。審査は最短で即日、通常でも1~2営業日で完了します。

STEP

日本円を入金して「暗号資産FX」を選択する

口座開設が完了したら、GMOコインの管理画面から日本円を入金します。GMOコインでは、銀行振込のほかネットバンキングや即時入金サービスも利用できるため、スムーズに資金を反映させることが可能です。

入金後は、取引メニューの中から「暗号資産FX」を選択します。これは、レバレッジ取引専用のモードで現物取引とは異なり「売り」から入ることが可能になります。

STEP

売り注文(ショート)を出してポジションを持つ

暗号資産FXの画面に移動したら「ビットコイン/円(BTC/JPY)」のチャートを表示し、現在の価格やトレンドを確認します。そのうえで、注文画面から「売り(ショート)」を選択し、取引したい数量を入力して注文を確定します。

この「売り注文」を出すことで、ビットコインを「借りて売る」状態になり、その後価格が下がれば安く買い戻せるため、差額が利益となります。

STEP

相場が下がったら買い戻して利益を確定する

売りポジションを持った後、相場が予想通りに下がってきたら利益を確定するために「買い戻し」注文を行います。この買い戻し価格が、売り出したときの価格よりも低ければ、その差額が利益になります。

注文後は、取引履歴や損益状況を定期的にチェックしながら、必要に応じて「利確(利益確定)」や「損切り」を行うことで、計画的なトレードが実現できます。

ビットコイン(BTC)と株の空売りはレバレッジが異なる

ビットコインの空売りと、株式市場における空売りは似ているようで実は大きな違いがあります。その一つが「レバレッジの上限」です。

日本国内の暗号資産取引においては、金融庁の規制により最大レバレッジは2倍までと制限されています。これに対して、株式の信用取引では約3倍のレバレッジが認められており、より高い資金効率で取引が可能です。

さらに、暗号資産では海外取引所を利用すれば最大100倍以上のレバレッジをかけることも可能です。海外取引所を使うには資金を送金する必要があり、送金にかかる手数料やリスクも考慮しなければなりません。

GMOコインは国内取引所の中でも送金手数料が無料と、他の取引所と比べて大きな利点があります。手数料のかからない方法を活用することで、資金効率を高めつつ余計なコストを抑えることができます。

空売り(ショート)のメリット

空売り(ショート)のメリット
  • 下落相場でも利益を狙うことができる
  • トレード機会が増える
  • リスクヘッジに活用できる

下落相場でも利益を狙うことができる

暗号資産市場はボラティリティが高く、価格が急騰することもあれば暴落することもあります。通常の現物取引では「価格が上がる」ことを前提にして利益を狙いますが、空売りでは「下がること」そのものがチャンスになります。

下落相場が続くとき、ただ価格が下がるのを眺めるだけでなく積極的に利益を狙いに行けるのが空売りの強みです。

トレード機会が増える

空売りを活用することで、相場が「上がる時」も「下がる時」も、両方でトレードのチャンスが生まれます。これにより、トレーダーはより多くの場面で収益を上げる可能性が広がります。

特に、値動きの激しいビットコイン市場では、上昇だけに限定されない柔軟な戦略を持つことが長期的な利益に繋がります。

リスクヘッジに活用できる

空売りは「リスクヘッジ」としても有効です。たとえば、現物でビットコインを大量に保有している場合、相場下落時にショートポジションを持っておくことで、保有資産の評価損を一定程度カバーすることができます。

このような手法は「デルタニュートラル戦法」とも呼ばれ、資産運用におけるリスクの平準化に用いられます。興味のある方は【仮想通貨のデルタニュートラル戦略とは?価格変動リスク0で稼ぐ超簡単手法を紹介!】もぜひご覧ください。

ビットコイン(BTC)の空売りができない理由

ビットコイン(BTC)の空売りができない理由
  • 対応している取引所を利用していない
  • 証拠金が用意されていない
  • 本人確認や必要な手続きが完了していない

対応している取引所を利用していない

すべての暗号資産取引所が空売りに対応しているわけではありません。

現物取引専用の取引所では「売りから入る」オプションがないため、空売りをするにはレバレッジ取引に対応した取引所への移行が必要です。

証拠金が用意されていない

空売りを行うには、あらかじめ取引に必要な「証拠金(担保)」を用意しておく必要があります。

証拠金が不足していると、取引自体ができないかポジションを持った後すぐにロスカットされてしまう可能性があります。

本人確認や必要な手続きが完了していない

本人確認が完了していない場合、ビットコインの空売りは行えません。

多くの取引所では、マイナンバーを含む身分証明書の提出や顔認証による本人確認が必要です。加えて、日本国内においてはレバレッジ取引の利用には一定の条件を満たす必要があり、追加の本人確認やリスク許容度の確認が必要な場合があります。

ビットコイン(BTC)の空売り(ショート)のリスクと注意点

ビットコイン(BTC)の空売り(ショート)のリスクと注意点
  • 価格の急騰による損失拡大リスク
  • ロスカットや追証のリスクに注意
  • 感情的なトレードが損失を招く原因に

価格の急騰による損失拡大リスク

ビットコインの空売りは「価格が下がることで利益が出る仕組み」です。しかし、相場が予想に反して急上昇した場合、含み損が一気に膨らむリスクがあります。特に暗号資産市場は、株式や為替に比べてボラティリティが大きく短期間で数十%の値動きが発生することも珍しくありません。

このため、空売りを行う際には「どこまで上がったら損切りするか」などの明確な基準を事前に設定し、自動で損切りが実行される逆指値注文を活用することが重要です。暗号資産市場では、テクニカル分析だけでなくファンダメンタルズや世間の雰囲気の変化にも敏感になる必要があります。

ロスカットや追証のリスクに注意

空売りでは、ポジションを持つために「証拠金(担保)」を預ける必要があります。そしてこの証拠金が一定の基準値を下回ると、取引所のシステムにより強制的にポジションが清算(ロスカット)されてしまいます。これは、急激な価格変動により、損失が証拠金の残高を超えてしまわないようにするためのリスク管理措置です。

しかし、価格の動きがあまりに急だった場合ロスカットが間に合わず、一時的に口座の残高がマイナスになってしまうこともあります。その場合、取引所によっては追証(追加で証拠金を入金する義務)が発生することがあります。

空売りを安全に行うためには、自身のリスク許容度に合ったレバレッジ設定、十分な余剰資金の確保、そして価格変動に備えた定期的なポジション管理が不可欠です。

感情的なトレードが損失を招く原因に

空売りは、価格が「上がると負ける」通常とは逆の構造をしているため、初心者にとっては心理的な難しさが伴います。「今にも下がりそう」「もう少し待てば利益がでそう」といった希望的観測から、損切りを先延ばしにしてしまい、結果的に損失が拡大するケースも考えられます。

また、相場が自分の思い通りに動かない時に焦って新たなポジションを立て直したり、過剰にレバレッジをかけて取り返そうとする「リベンジトレード」も危険です。

空売りでは、感情を排した合理的な判断と明確なトレードルール(損切りライン、利益確定ラインなど)を設定することが重要です。

まとめ

本記事のまとめ
  • ビットコインの空売りとは、保有していないビットコインを「売り」から始め、価格が下がったときに「買い戻す」ことで差額を利益とする方法
  • 空売りは暗号資産FX対応の取引所のみで利用可能で、現物取引所では利用できない
  • GMOコインでは初心者でも簡単に空売りを始めることができ、送金手数料無料で海外取引所との連携も可能
  • 空売りは、相場の反発で損失が膨らむリスクや証拠金不足によるロスカットに注意が必要
  • 始める前には本人確認やリスクへの理解が不可欠で、事前に取引所の対応状況や条件を確認しておくことが重要

ビットコインの空売りは、価格が下落する局面でも利益を狙える数少ない戦略のひとつです。現物取引では下がる相場をただ見ているしかない場面でも、空売りを活用すれば攻めのポジションを取ることが可能になり、相場環境に左右されにくい柔軟なトレードスタイルを構築できます。

しかし、空売りにはそれ相応のリスクも伴います。相場が予想と逆方向に動いて急騰した場合、損失が急速に拡大する可能性があります。特に暗号資産市場はボラティリティが高く、短期間に数十%の値動きが起こることも珍しくありません。そのため、安易に高レバレッジで空売りを行うことは危険です。

空売りを安全かつ効果的に活用するためには、信頼できる取引所の選定に加えて、証拠金管理・損切りラインの設定・ポジションサイズの調整といったリスクコントロールの意識が欠かせません。さらに、感情に流されず事前に立てたトレードシナリオに沿って冷静に判断する力も重要です。

ビットコインの空売りは、正しく理解して使うことで相場のどんな局面でも利益を狙える有用な武器となります。

※当サイトの情報は投資判断の参考となる一般的な情報提供を目的としており、特定の暗号資産(仮想通貨)への投資を勧誘するものではありません。当サイトの情報に基づいて生じた損害やトラブルについて、当編集部は一切の責任を負いかねます。ユーザーご自身の判断と責任において情報をご利用ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次