ブロックチェーンで格闘家を守る「Fighters Guild」設立、パッキャオと提携しABEMAが世界配信へ

一般社団法人Fighters Guildは2月18日、都内で記者会見を開き、ブロックチェーン技術を活用した格闘家支援インフラ「Fighters Guild(ファイターズ・ギルド)」の設立を正式に発表した。同時に、元世界6階級制覇王者のプロボクサー、マニー・パッキャオとのパートナーシップ契約締結も明らかにされた。会見にはABEMA格闘チャンネルのエグゼクティブプロデューサー・北野雄司氏、パッキャオの代理人であるジョージ・チェン氏らが登壇し、格闘技とWeb3が交差する新たな構想の全容が語られた。

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ABEMA、パッキャオ主催興行を世界配信 代理人が明言「いくつかの大きな世界タイトル戦が含まれる予定」 一般社団法人・Fighters Guildは18日、都内で会見を行い、非営利インフラ「Fighters Guild(ファイターズ・ギルド)」の設立と、元世界6階級制覇王者のプロボクサー・マニ...
目次

ブロックチェーンが支える格闘家のセーフティネット

Fighters Guildは、格闘技選手が直面するケガ、引退後の資産形成、教育といった課題を、従来の寄付やスポンサーシップではなく、ブロックチェーンを基盤としたグローバルなエコシステムとして制度化することを目指す非営利プロジェクトである。分散型台帳技術を用いることで、支援金の流れの透明性を確保し、中立的かつ持続可能な仕組みを構築するという。

格闘技業界では、トップ選手と中堅以下の選手の間に著しい経済格差が存在し、キャリア終了後のセカンドキャリア支援も十分とは言い難い。Fighters Guildはこの構造的な問題に対し、ブロックチェーンの不可逆性と透明性を武器に、国境を越えた支援システムを実現しようとしている。

ABEMAがパッキャオ主催興行を世界19カ国で配信

会見で北野氏は、ABEMAの海外向けPPVプラットフォームを通じて、パッキャオが米国を中心に展開する興行のライブ配信を行うことを発表した。現在19カ国に対応しているこのプラットフォームで、春頃からの配信開始に向けて詳細を協議中だという。

パッキャオ・プロモーションは2026年4月に米ハワイで大型興行を予定しており、チェン氏は会見の場で、この興行には複数の世界タイトル戦が組み込まれる見通しであり、ABEMAが配信を担うと明言した。

さらに北野氏は、世間で取り沙汰されるパッキャオ対フロイド・メイウェザーの再戦放送についても強い意欲を示した。北野氏は、ビッグファイトの放送プラットフォームが固定化されている現状に触れながら、日本国内にとどまらず世界に向けた配信に携わりたいという意向を語り、チェン氏らとの協業による実現への野望を口にした。

Web3と格闘技の融合が示す新たな可能性

今回の発表が暗号資産・ブロックチェーン業界にとって注目すべき点は、Web3技術が純粋な金融領域を超え、スポーツエンターテインメントの構造改革に応用され始めているという事実である。Fighters Guildの構想は、トークンエコノミーやスマートコントラクトといったブロックチェーンの中核技術を、選手の権利保護と経済的自立という実社会の課題解決に直結させるものだ。

パッキャオという世界的なアイコンが関与することで、格闘技ファン層にブロックチェーンの有用性が自然な形で認知される効果も期待される。従来の暗号資産プロジェクトが投機的側面から語られがちだった中で、社会的インパクトを前面に据えたこのアプローチは、Web3の新たなユースケースとして業界内外の関心を集めそうだ。

まとめ

ブロックチェーンを活用した格闘家支援インフラ「Fighters Guild」の設立と、マニー・パッキャオとのパートナーシップ締結は、Web3技術がエンターテインメント領域における社会的課題の解決手段として実装され始めたことを象徴する動きと言える。

ABEMAが世界19カ国でパッキャオ主催興行を配信するという枠組みは、日本発のプラットフォームがグローバルなスポーツコンテンツ配信に本格参入する布石でもある。世界タイトル戦の配信に加え、パッキャオ対メイウェザーの再戦放送にまで言及があったことは、この提携のスケールの大きさを物語っている。

ブロックチェーンが担う役割は、支援金の透明な管理や選手のキャリア支援にとどまらず、将来的にはトークンを介したファンエンゲージメントや、選手のパフォーマンスデータのオンチェーン管理など、格闘技ビジネスそのものの再定義につながる可能性を秘めている。投機ではなく実用としてのWeb3がどこまで浸透するか、Fighters Guildの今後の展開が一つの試金石となるだろう。

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